今学期取っている授業「Food Policy」の課題のため、Food Pantryでボランティアを体験してきました。
Food Pantryとは「Emergency Food Programs(緊急食糧支援プログラム)」の1つで、ホームレスを含む低所得層の人たちの為に、“食材”を無料で提供するプログラムで、現在NY市内には約900箇所にあります。一方、調理した“料理”を提供するのがSoup Kitchenと呼ばれるプログラムで、NY市内に370箇所あります。
マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、ブロンクス、スタテンアイランドの5地区から成るNY市に住む住民のうち、200万人以上(人口の約4分の1)の人が質的量的に十分な食料にアクセスできない状態にあります。この数字に含まれるのはホームレスだけでなく、高齢者、母子家庭、移民、難民、等収入が限られている人、またたとえ収入があっても家賃と光熱費を払ってしまうと食費にかけるお金がない、という人々が含まれます。NY市内のFood PantryとSoup Kitchenはそのような人々の約半数の人々に食糧を提供していると言われています。特に、低所得層の人々は安価でカロリーが高くヘルシーでない食品や食事(ファーストフード等)の消費量が多く、最も肥満の問題が深刻なため、できるたけ栄養価の高い食材や食事を提供しようという試みがなされています。
Food PantryやSoup Kitchenは様々なコミュニティーベースの組織によって運営されていることが多いのですが、今回私が訪れたのは、
FoodChangeというNPO団体が運営している、“Community Kitchen"というところ。FoodChangeはフードサービスや栄養教育を通してNY市民、とりわけ低所得者層の食生活支援しているNPOで、NY市内でも活発に活動している栄養関係NPOの1つです。Food PantryとSoup Kitchenはたいてい別々に運営されている場合が多いのですが、この“Community Kitchen”の建物の1階に“Healthy Dining"と名付けられたSoup Kitchen、地下にFood Pantryと、両方が同じ建物内に入っています。
ここのFood Pantryは火〜木の週3日。収入や家族の人数などにより“有資格”と認められた人が月に一度好きな時に取りにやって来ます。Pantry内はまるで小さなスーパーのようで、食材がカテゴリー別に陳列されています。これらの食料は
Food Bank、政府、地域団体からの支援/寄付されたもの、またはFoodChangeが購入したもの。ストックルームも含めると膨大な量の食料が保管されていました。
Food Pantryを訪れた人々はまず1階で有資格者であることを示すカードを提示し、その人の家族の人数分必要な食材の量が書いてあるカードを受け取ります。そして地下へ移動し、ショッピングカートを使って、カードに示された数の食材を選んでいきます。今日一人世帯へ配給された内容と数は以下の通り。二人世帯以上の場合、同じ食材カテゴリーで数が人数に応じて多くなります。
○果物 缶詰1個 または 新鮮な果物(りんご3個/バナナ3本/梨3個)
○野菜 缶詰1個 または 新鮮な野菜(玉ねぎ1袋/キャベツ1個/ピーマン2個/スクアッシュ3個/とうもろこし3個)
○米 1袋(=1ポンド、約450g) または マッシュポテト 1箱
○パスタ 乾燥パスタ1袋 または 缶詰1個
○シリアル ホットまたはコールド 1箱
○ジュース 7オンスパック3個
○スープ 2缶
○豆 乾燥豆1袋 または 缶詰1個
○魚 缶詰1個
○肉 缶詰1個 または 冷凍パテ1袋 または 冷凍挽肉 1本
果物と野菜については、生鮮品をより食べてもらうために、生鮮品を選んだほうが缶を選ぶよりも数多く手に入るように考慮しているそうです。
一通り取り終えた人はカウンターでチェック・アウトをします。つまりはスーパーで言うレジ。ボランティアを含むスタッフが、必要な分をきちんと取ったか、あるいは必要以上に取りすぎていないかチェックし、袋に入れて、手渡します。私はここの担当だったのですが、カードを見ずに欲しいものだけを取る人、缶詰のみを持ってくる人、(家族人数が多く)カートにあふれんばかりの食材を入れている人、様々でした。あとはちょっとわかりずらい仕組みなので、初めての人や慣れない人と一緒に、食材を選ぶのを手伝ったりもしました。訪れた人々はやはり女性が多く、特に高齢女性が多かったです。中には男性で一人世帯、という人もいました。
他のFood Pantryの中には、世帯人数別に配給する食材をあらかじめ全て袋に詰めて、取りに来た人々に袋を渡すだけ、というところもあります。そういうところに比べると、選択の余地があるというのはよいと思う。その反面、全ての食材を受け取らない人が出てくるという問題も。“一人で食べきれない”“まだ家に同じものがある”という理由だけでなく、“好きじゃないから”“食べないから”と言う人もいました。たいていそういう人たちは野菜や果物をいらないという場合が多く、こちらとしてはいらないといわれてしまえばそれ以上は無理強いできない、、、という葛藤も感じたり。
1日平均70人程度取りにこのFood Pantryを訪れるそうなのですが、今日は雨がふったせいか取りに来る人がいつもより少なく(40人くらい?)、後半は暇を持て余していました。今日は特に大変なことはなかったのですが、一緒に働いたボランティアの女の子によると、昨日は混んで大変だったそう。あとは、決められた数よりも多く持っていきたいと言い張る人などがいたりするとその対応が大変だとか。でもだいたいそういった混みいった対応や、その他現場のボランティアへの指示などは、毎日働いている人が数人いてその人たちがやってくれます。実働はボランティアがいないとまわらないし、ボランティアも十分いるわけではないそうですが、全体的にはオーガナイズされているなと思いました。FoodChangeは人材も資金も基盤がしっかりしている組織なので、プログラムが円滑に進んでいるほうなのではないかと思います。必ずしもそういう基盤があるとは限らないので、今度は他のFood PantryやSoup Kitchenでもボランティアをする機会を得たいと思っています。
*参考ウェブサイト*
○FoodChange
http://foodchange.org
○Food Bank For New York City--NY市内唯一のFood Bank。企業や団体から寄付される食料を集め、Food PantryやSoup kitchen以外の食糧支援プログラムに食料を提供しているNPO団体。
http://www.foodbanknyc.org
○Hunger Map (NYC Coalition Against Hunger)--NY市内のFood PantryやSoup Kitchenが検索できます。
http://www.nyccah.org/maps/index.php
※今回色々調べるうちに、こういった食糧支援プログラムが日本でも少しずつ広がっているということがわかりました。日本でも食料へのアクセスの“格差”が広がっている、ということの表れでしょうか。
○セカンドハーベストジャパン
http://www.2hj.org/
○フードバンク関西
http://www.foodbankkansai.org/index.html
○フードバンク広島
http://www.seykai.co.jp/fbh/
Food PantryやSoup Kitchenは様々なコミュニティーベースの組織によって運営されていることが多いのですが、今回私が訪れたのは、
FoodChangeというNPO団体が運営している、“Community Kitchen"というところ。FoodChangeはフードサービスや栄養教育を通してNY市民、とりわけ低所得者層の食生活支援しているNPOで、NY市内でも活発に活動している栄養関係NPOの1つです。Food PantryとSoup Kitchenはたいてい別々に運営されている場合が多いのですが、この“Community Kitchen”の建物の1階に“Healthy Dining"と名付けられたSoup Kitchen、地下にFood Pantryと、両方が同じ建物内に入っています。
ここのFood Pantryは火〜木の週3日。収入や家族の人数などにより“有資格”と認められた人が月に一度好きな時に取りにやって来ます。Pantry内はまるで小さなスーパーのようで、食材がカテゴリー別に陳列されています。これらの食料は
Food Bank、政府、地域団体からの支援/寄付されたもの、またはFoodChangeが購入したもの。ストックルームも含めると膨大な量の食料が保管されていました。
Food Pantryを訪れた人々はまず1階で有資格者であることを示すカードを提示し、その人の家族の人数分必要な食材の量が書いてあるカードを受け取ります。そして地下へ移動し、ショッピングカートを使って、カードに示された数の食材を選んでいきます。今日一人世帯へ配給された内容と数は以下の通り。二人世帯以上の場合、同じ食材カテゴリーで数が人数に応じて多くなります。
○果物 缶詰1個 または 新鮮な果物(りんご3個/バナナ3本/梨3個)
○野菜 缶詰1個 または 新鮮な野菜(玉ねぎ1袋/キャベツ1個/ピーマン2個/スクアッシュ3個/とうもろこし3個)
○米 1袋(=1ポンド、約450g) または マッシュポテト 1箱
○パスタ 乾燥パスタ1袋 または 缶詰1個
○シリアル ホットまたはコールド 1箱
○ジュース 7オンスパック3個
○スープ 2缶
○豆 乾燥豆1袋 または 缶詰1個
○魚 缶詰1個
○肉 缶詰1個 または 冷凍パテ1袋 または 冷凍挽肉 1本
果物と野菜については、生鮮品をより食べてもらうために、生鮮品を選んだほうが缶を選ぶよりも数多く手に入るように考慮しているそうです。
一通り取り終えた人はカウンターでチェック・アウトをします。つまりはスーパーで言うレジ。ボランティアを含むスタッフが、必要な分をきちんと取ったか、あるいは必要以上に取りすぎていないかチェックし、袋に入れて、手渡します。私はここの担当だったのですが、カードを見ずに欲しいものだけを取る人、缶詰のみを持ってくる人、(家族人数が多く)カートにあふれんばかりの食材を入れている人、様々でした。あとはちょっとわかりずらい仕組みなので、初めての人や慣れない人と一緒に、食材を選ぶのを手伝ったりもしました。訪れた人々はやはり女性が多く、特に高齢女性が多かったです。中には男性で一人世帯、という人もいました。
他のFood Pantryの中には、世帯人数別に配給する食材をあらかじめ全て袋に詰めて、取りに来た人々に袋を渡すだけ、というところもあります。そういうところに比べると、選択の余地があるというのはよいと思う。その反面、全ての食材を受け取らない人が出てくるという問題も。“一人で食べきれない”“まだ家に同じものがある”という理由だけでなく、“好きじゃないから”“食べないから”と言う人もいました。たいていそういう人たちは野菜や果物をいらないという場合が多く、こちらとしてはいらないといわれてしまえばそれ以上は無理強いできない、、、という葛藤も感じたり。
1日平均70人程度取りにこのFood Pantryを訪れるそうなのですが、今日は雨がふったせいか取りに来る人がいつもより少なく(40人くらい?)、後半は暇を持て余していました。今日は特に大変なことはなかったのですが、一緒に働いたボランティアの女の子によると、昨日は混んで大変だったそう。あとは、決められた数よりも多く持っていきたいと言い張る人などがいたりするとその対応が大変だとか。でもだいたいそういった混みいった対応や、その他現場のボランティアへの指示などは、毎日働いている人が数人いてその人たちがやってくれます。実働はボランティアがいないとまわらないし、ボランティアも十分いるわけではないそうですが、全体的にはオーガナイズされているなと思いました。FoodChangeは人材も資金も基盤がしっかりしている組織なので、プログラムが円滑に進んでいるほうなのではないかと思います。必ずしもそういう基盤があるとは限らないので、今度は他のFood PantryやSoup Kitchenでもボランティアをする機会を得たいと思っています。
*参考ウェブサイト*
○FoodChange
http://foodchange.org
○Food Bank For New York City--NY市内唯一のFood Bank。企業や団体から寄付される食料を集め、Food PantryやSoup kitchen以外の食糧支援プログラムに食料を提供しているNPO団体。
http://www.foodbanknyc.org
○Hunger Map (NYC Coalition Against Hunger)--NY市内のFood PantryやSoup Kitchenが検索できます。
http://www.nyccah.org/maps/index.php
※今回色々調べるうちに、こういった食糧支援プログラムが日本でも少しずつ広がっているということがわかりました。日本でも食料へのアクセスの“格差”が広がっている、ということの表れでしょうか。
○セカンドハーベストジャパン
http://www.2hj.org/
○フードバンク関西
http://www.foodbankkansai.org/index.html
○フードバンク広島
http://www.seykai.co.jp/fbh/
よく調べましたね〜すごい。関心だわ。私のFoodPantryと数ブロックしか離れていないのに、訪れる人数や人種が違うのね。登録するときの審査の違いとかかな?また今度ゆっくり話しましょう!